身近なものが大変身!初心者でもできるアップサイクルのアイディアと日常の心がけ

身近なもので、「もう使えない」「捨てるしかない」と思っているアイテムがあるかもしれません。もし、そんなアイテムが新たな価値を持ちおしゃれに生まれ変わったら素敵だと思いませんか? 不要なアイテムに新たな価値を付与して別の製品に作り替えることをアップサイクルと呼びます。
この記事では、アップサイクルに必要な日常の習慣と、初心者でもすぐにチャレンジできるアップサイクルの具体的なアイデアを紹介します。環境にもお財布にもやさしい暮らしを始めてみてはいかがでしょうか。
日常で意識したいアップサイクルの習慣
アップサイクルに楽しく取り組むためには、アイデアが重要です。しかし、実は良質なアイデアを生み出すための習慣も大切なのです。まずは、日常で意識したい習慣をいくつかご紹介しましょう。
アイデアの引き出しを増やす
アップサイクルの醍醐味は、なんといってもアイデア次第で新たな価値を作り出せることです。
日常的にアップサイクルに取り組むためには、多くのアイデアを持っておくとよいでしょう。良質なアイデアは、既存の要素の組み合わせから生まれることが多いです。
そのため、日頃からさまざまな人と話したり、日常の中の気づきをメモしたりと、適切なインプットを蓄積する習慣が大切です。これらの習慣は一朝一夕には身につきませんが、アップサイクルに取り組む第一歩として取り組んでみてはいかがでしょうか。
アップサイクルの道具を揃える
アップサイクルのアイデアがまとまったら、それを具体化する道具や材料を準備しておくと良いでしょう。どのような材質をアップサイクルする場合でも、基本となるのは以下の道具や材料です。
● ハサミ・カッター
● 定規・メジャー
● 接着剤
また、アップサイクルするものに合わせた道具や材料もあると便利でしょう。
例えば、布類であればミシン、アイロン、木材や金属であれば電動ドリル、のこぎり、塗料やコーティング剤など。その他にも、樹脂を使ったアクセサリーやオブジェを作る際はUVレジンなどがあるとアップサイクルの幅が広がりますよ。
トレンドを収集する
アップサイクルにおいて、価値を付与した製品のデザイン性や色合いは大切な要素です。
しかし、これらは時代とともに移り変わるもの。定期的にトレンドを収集し、情報をアップデートしておくことが重要です。トレンドを収集する方法には、SNSやニュースサイト、新聞、雑誌など複数の方法がありますので、情報を集めた上で多角的に分析することも必要です。
身近なアップサイクルのアイデア
それでは、初心者でも始めやすい気軽なアップサイクルのアイデアを3つ、ご紹介しましょう。
着られなくなった古着を愛着ある小物にする
お気に入りのTシャツや履き古したジーンズは、ボロボロになっても愛着があって捨てにくいもの。
着られなくなった古着をアップサイクルすれば、新しいアイテムに生まれ変わります。特にデニム生地は、独特の風合いを持つため、アップサイクルに適しています。
例えば、カットして縫製すれば、おしゃれなスマートフォンポーチや小物入れ、オリジナルマット、鍋敷きなどにできます。
空き瓶をおしゃれなインテリアにする
食べ物や飲み物の空き瓶や香水瓶など、おしゃれな形状の空き瓶は、そのまま捨ててしまうのはもったいないです。少し加工するだけで、部屋のアクセントになるインテリアに早変わり。
例えば、空き瓶を洗浄してキャンドルホルダーやディフューザーに利用するのは、初心者でもできるアップサイクルです。また、瓶の中にライトを入れれば、間接照明やランタンにもなるでしょう。
コーヒーかすを消臭剤として利用する
コーヒーの出がらしは消臭効果や除湿効果に優れています。
ドリップコーヒーを普段から飲むご家庭では、簡単に手に入るため、出がらしを捨てずに消臭剤として利用するのもアップサイクルの一つです。出がらしをしっかり乾燥させて水分を飛ばした後、可愛らしい小皿やパックなどに入れます。通気性の良い生地を裁断して作ったパックに入れておくのも良いアイデアかもしれません。
本格的なアップサイクルのアイデア
簡単なアップサイクルでは物足りなくなっている人は、もう少し本格的なアイデアに挑戦してみましょう。ただし、難易度が上がる分、作業中の怪我にも注意が必要。作業用のゴム手袋などをしっかり着用するようにしましょう。
古くなった工具や部品の芸術作品
使えなくなった工具、機械の部品、金属片などは、その形状や質感に芸術作品の素材としての可能性を秘めています。もし、倉庫にがらくたとして眠っている工具・部品があったら、まずは綺麗に掃除してみましょう。
そしてそれらを組み合わせることで、オリジナル性をもったユニークなアート作品に生まれ変わるかもしれません。
廃木材を使ったアップサイクル家具
建築廃材や使わなくなった家具の部材などは、古材ならではの傷や色あせがヴィンテージ風の雰囲気を演出します。このような独自の魅力から、新たな家具にアップサイクルした時のオリジナル感を演出できるはずです。
まずは棚やベンチなど簡単な形状の家具にチャレンジし、徐々に難しい形状へとチャレンジしてみましょう。
廃家電の基盤を使った照明
廃家電となったパソコンやテレビ、カメラなどから取り出した基盤や部品は、独特の模様やデザインが魅力的な素材です。
例えば、LEDなどの照明と組み合わせることで、テクノロジーとアートが融合したようなモダンな照明器具に生まれ変わります。アップサイクルの素材となる廃家電の物語性も含めて、世界に一つだけしかないアート性に富んだ照明になるでしょう。
身近な不用品はアップサイクルで生まれ変わる
この記事では、アップサイクルに必要な日常の習慣や初心者でも挑戦できる具体的なアイデアを紹介しました。アップサイクルは日本の「もったいない」精神を具現化する活動です。アイデア次第で、不用品が魅力的なアイテムに生まれ変わります。
ぜひ、この記事のアイデアを参考にアップサイクルを日常に取り入れてみてください。また、アップサイクルと同じように不用品を生まれ変わらせる方法の一つとして、リサイクルも大切な取り組みです。