グリーン購入の実践方法と具体的な判断例!基準に適合した製品の選びで環境配慮を促進

グリーン購入法の制定に伴い、グリーン購入を推進する企業が増えてきています。しかし、グリーン購入をどのように進めていけばよいのか悩む企業も多いのではないでしょうか。この記事では、グリーン購入を実践するために必要な対象品目やその判断基準、具体的な取り組み方までわかりやすく解説しています。
グリーン購入とは?
そもそも、グリーン購入とはどのような活動を指すのでしょうか。求められる背景や基本的な考え方をわかりやすく解説します。
グリーン購入が求められる背景
グリーン購入の背景には、地球温暖化、資源の枯渇、廃棄物の増加といった地球規模の環境問題の深刻化があります。従来の経済(リニア経済)では、安くて便利なものが優先されてきました。
しかしその考えでは、前記の環境問題は解決できません。
そこで、製品やサービスを購入する際に、環境を考慮して、必要性をよく考え、環境への負荷ができるだけ少ないものを選んで購入することをグリーン購入と呼びます。
グリーン購入の基本的な考え方
グリーン購入には大きく分けて4つの基本的な考え方があります。
①必要性を考える:購入する前に、それが本当に必要か、あるいは他の方法で代替できないかを考えます。
②環境負荷低減を考えて作られたものを選ぶ:品物の包装や表示(環境ラベル等)をみて、製品を選びます。
③長く大切に使用できるものを選ぶ:使用する状況を想定し、長期的に使用できる工夫のある製品を選びます。
④使用後にごみが少なくなるものを選ぶ:すぐに廃棄物にならない製品や分別しやすい製品を選びます。
グリーン購入とグリーン購入法の関係
グリーン購入を推進するための法的な仕組みが、2001年に施行された「グリーン購入法」です。
この法律は国などの公的機関に対して、環境負荷の低い物品の調達を義務付けています。
また、民間企業に対しても基本的責務を課している上に、官公庁との取引の際には知っておかなければならない取り組みといえるでしょう。
グリーン購入の具体的な判断例
グリーン購入の基本を理解した上で、具体的な判断例の一部を紹介します。
事務用品・オフィス家具
コピー用紙や文具などの事務用品、およびデスクやチェアなどのオフィス家具は比較的身近な製品といえるでしょう。コピー用紙であれば「古紙パルプ配合率」や「森林認証材パルプの使用」を確認します。
オフィス家具では、プラスチック部分に再生材が使用されているか、あるいは廃棄時に素材ごとに分別・解体しやすい設計になっているか(易解体設計)なども判断の基準となります。
OA機器・家電
パソコン、プリンター、エアコン、照明器具などのOA機器・家電製品もグリーン購入の判断が必要な対象です。
これらの製品では、使用時の「省エネ性能」も重要な判断基準になります。最新の省エネ基準を満たしているか、待機電力が低減されているかを確認します。
また、製品の長寿命化や、有害物質(水銀や鉛など)の使用制限に関する基準をクリアしているものを選ぶことが、グリーン購入の実践につながります。
制服・ユニフォーム
制服やユニフォーム、作業服もグリーン購入の対象品目の一つです。
繊維製品のグリーン購入においては、ポリエステル繊維又は植物を原料とする合成繊維であることが求められます。
例えば、「再生PET樹脂から得られるポリエステル繊維が、裏生地を除く繊維部分全体重量比で25%以上使用されていること」「エコマーク認定基準を満たすこと又は同等のものであること」等です。
帝人フロンティアの「エコペット」は再生PET原料を使用したポリエステル繊維です。エコペットを繊維製品に使用することで再生比率を向上させ、エコマークの認定基準を満たすことが可能になります。
グリーン購入を推進するポイント
企業がグリーン購入を効果的に進めるためには、いくつかのポイントがあります。ピックアップしてご紹介しましょう。
グリーン購入の方針を決める
はじめに行うべき取り組みは、「調達方針」の策定です。どの品目を優先的に切り替えるか、どのような基準を採用するかを明確にします。例えば、「グリーン購入法の判断基準を満たすものを優先する」「エコマーク認定商品を第一候補とする」といった具体的な指針を設けることが大切です。多くの企業ではCSR調達の一つとしてグリーン購入の方針を掲げていることが多いです。
対象品目・基準を設定する
グリーン購入の方針を決めた後は、具体的な対象品目や基準を設定していきましょう。設定にあたり、製品のライフサイクル(資源採取から廃棄まで)を考慮することが大切です。
素材の種類やエコマークの有無だけではなく、以下の視点で対象品目や基準を設定してみましょう。
● 調達時:資源採取・製造工程でエネルギー使用量を抑えているか
● 使用時:消費電力や水の使用量、消耗品の交換頻度が抑えられているか
● 廃棄時:修理して長く使えるか、リサイクルしやすい素材・分別しやすい設計になっているか
購入プロセスに組み込む
方針と基準を設定した後は、実際の購入プロセスに組み込んでいきます。膨大な製品の中から環境負荷の低いものを効率的に見極めるためには、「環境ラベル」が頼りになります。
代表的な環境ラベルには、製品のライフサイクル全体を通じて環境負荷が少ないと認められた製品に付与される「エコマーク」があります。
エコマークの認定基準はグリーン購入法の判断基準をカバーするように策定されている場合が多く、ラベルの有無は効率的な選定方法です。
グリーン購入は身近な製品から取り組む
この記事ではグリーン購入の基礎から具体的な方法まで詳しく解説しました。グリーン購入を正しく理解することで、企業の環境対策をより一層進められます。まずはオフィス用品やユニフォームといった身近な品目から対応してみましょう。小さな活動の積み重ねが、最終的には持続可能な社会の実現につながるはずです。
エコペットを採用した企業のインタビューを公開しています。
是非ご覧ください。