持続可能な未来をつくるサステナブル素材とは?種類や特徴を解説!

サステナブル 素材

「サステナブル(持続可能な)」という言葉を耳にする機会が増えました。「サステナブル素材」といえば環境によさそうなことはなんとなくわかっていても、実際はどのような素材のことを指すのでしょうか。
今回は、サステナブル素材の種類や特徴、関心が集まる理由を解説します。持続可能な素材が、私たちの暮らしと地球の未来にどんなやさしさをもたらすのか、一緒に考えていきましょう。

サステナブル素材とは?

「サステナブル」とは、持続可能なことを目指すものであり、国連のSDGsの定義は「現代のニーズを満たしつつ、将来の世代が自らのニーズを満たす能力を損なわないようにする開発※1」を指します。これには環境保全だけでなく、経済的安定性や社会的公正も含まれています。
この広範な概念に基づいて、「サステナブル素材」とは、これらの原則に沿った方法で開発された素材を指します。つまり、環境への影響を最小限に抑えるだけでなく、経済的かつ社会的に持続可能な方法で生産された素材です。ここでは、特に環境負荷を低減するために設計された素材に焦点を当てていきます。

※1 引用元:国際連合広報センター|持続可能な開発

サステナブル素材への関心が高まる理由

地球環境への影響が深刻化する中で、なぜサステナブル素材への注目が高まっているのでしょうか。

地球温暖化と資源枯渇

私たちは、地球温暖化の進行による気候変動や化石資源の枯渇が迫る課題を目の当たりにしています。
これらの環境問題への対応策として、資源を効率よく使い、環境への負荷を低減するサステナブル素材が重要視されています。サステナブル素材を導入することは、持続可能な開発目標(SDGs)の中でも特に、「責任ある消費と生産」に大きく貢献する取組みです。

市場の変化と消費者意識

ファッション産業では、原材料調達から製造段階までに排出される二酸化炭素の排出量や水の使用量が他の業界と比較しても多いことが問題視されています。たとえば、環境省によると、洋服一枚を生産するのに必要な水の量は、浴槽11杯分の約2300リットル、二酸化炭素の排出量は500mlペットボトル約55本分の約25.5kgにも及びます。さらに、化学物質による水質汚染など環境への影響は多大です※2。

このため、サステナブルな製品への移行が特に重要となり、このような動きは他の業界にも影響を与えています。消費者一人ひとりが企業の取り組みや製品が地球環境に与える影響を考慮した選択をする意識が高まってきているのです。

※2 引用元:環境省|SUSTAINABLE FASHIONこれからのファッションを持続可能に

サステナブル素材を導入するメリット・デメリット

サステナブル素材を導入をするとどのようなメリット・デメリットが生まれるのでしょうか。
わかりやすく整理してみました。

環境負荷の低減と社会問題の解決

地球規模で深刻化する環境問題として、地球温暖化、廃棄物の増加、資源の枯渇などが挙げられます。
また、一部の安価な製品が供給される背景には劣悪な環境で働く労働者の存在もあります。環境負荷の低減や労働者の労働環境改善につながるサステナブル素材を積極的に導入することで、これらの問題の解決に貢献できるでしょう。
特に、トレーサビリティが確保された素材を選ぶことは、サプライチェーン全体の透明性を高めることにつながります。

企業イメージの向上

サステナブル素材を導入することは、上記で解説した環境問題や社会問題の解決に積極的な姿勢を示すことになります。
顧客、取引企業、従業員など企業に関わるすべての関係者からの信頼獲得にもつながるでしょう。
また、ESG投資を重視する投資家や、環境意識の高い若年層の採用においても強力な武器になるはずです。
企業として多くの関係者から選ばれ続けるためには、製品の機能だけではなく、その製品が作られてから廃棄されるまでのストーリーにも目を向ける必要があるのです。

コストの上昇

サステナブル素材は特殊なリサイクル工程や認定取得が必要なため、従来の素材と比較してコストが高くなる傾向にあります。そのため、サステナブル素材を導入する場合には、コスト上昇分に見合う付加価値が必要です。
ただし、世界的に環境負荷低減製品が求められ、製品の基準が厳格化する傾向にある中、これらのコストはリスクヘッジに備えた投資と捉えることもできます。

サステナブル素材の種類と特徴

サステナブル素材の種類は大きく分けて3種類あります。

天然素材

天然素材とは、自然から得られる繊維素材のことで、代表的なものには綿、羊毛、麻などがあります。これらの素材は、化学的に合成されたものではなく、自然環境で育つ植物や動物から採取されます。中でも、環境にやさしい栽培方法や持続可能な採取方法を用いた素材が注目されています。

例えば、オーガニックコットンは、化学薬品を使用しない有機栽培で育てられ、環境と人道に配慮した製品として専門機関によって認証されています。このような認証は、Organic Content Standard(OCS)※3など国家有機基準の条件で原料から生産、流通まで検証された製品にのみ適用される環境ラベルで確認することができます。オーガニックコットンは、手間がかかる分、農薬などの汚染物質を使わないので、これを選ぶ事で環境保護に貢献できます。

※3 引用元:環境省|環境ラベル等データベース

再生素材

廃棄物を新たな製品に生まれ変わらせる素材であるリサイクルポリエステルやリサイクルナイロンなどが開発されています。

例えば、帝人フロンティアのリサイクルポリエステルである「エコペット」は、廃棄されたペットボトルを原料としたマテリアルリサイクルや、製品製造時などに発生する生地の裁断くずや繊維くずを原料としたケミカルリサイクルでポリエステルをリサイクルしています。また、そういった技術により環境負荷軽減だけでなく、機能を有する糸や品質安定性の優れた糸の生産を可能にしています。

帝人フロンティアの「エコペット」は、廃棄されたペットボトルや裁断くずを使用する為、新たに石油から原料を製造するよりも廃棄物削減と二酸化炭素削減に貢献できます。かつてのリサイクルポリエステルは、通常のポリエステルよりも劣るイメージがありましたが、現在では技術向上により同等の品質で耐久性があり、機能性も付与できるため長く愛用できます。

バイオベース素材

バイオベース素材の開発が進み、これらの植物由来の素材は、化石資源に依存しない持続可能な選択肢として注目されています。これらの素材は、植物生産時での光合成により、二酸化炭素の排出量を相殺する可能性があり、地球温暖化への影響を減少させることに寄与します。
また、通常廃棄される部分を活用することで、資源の有効利用を促進しています。さらに、これらの素材は化石資源と異なり再生可能であるため、有限の資源に頼らずに必要に応じて繰り返し生産することが可能です。

サステナブル素材の選び方

次にサステナブル素材の見分け方、選び方を見ていきましょう。

確かな情報を集める

広告を鵜呑みにするのではなく、信用できる企業や団体の情報を積極的に集め、自律的に判断し購入しましょう。
政府・企業のHPやニュースなどで取り組みや製品情報を意識的に集めるのもおすすめです。

認証とラベルを確認する

環境保護や社会的責任を示す認証マークやラベル(例:FSC、GOTS、フェアトレードなど)があります。
製品にこれらラベルが付帯している場合、それぞれの専門機関の基準をクリアしていることを保証するものです。
購入判断の材料として確認してみましょう。

耐久性のある製品を選ぶ

長持ちする製品を選ぶことで、廃棄物を減らし、購入頻度を下げることができます。
また、帝人フロンティアの「エコペット」のように、バージンポリエステルに遜色ない丈夫な再生素材を使った商品を選ぶことも選択肢の一つです。
丈夫な製品は、たとえ高いものを選んだとしても、長い目で見た際には環境にも経済的にも優しい選択になります。

リサイクル可能な素材か確認する

使用後にリサイクル可能な素材かを確認しましょう。
リサイクルしやすいのは、たくさんの種類の素材で作られた生地より、分別工程が少なく済む単一素材の製品です。

サステナブル素材の商品例

サステナブル素材を用いた具体的な商品例をいくつかピックアップしてみました。

服やタオルなどの日用品

Tシャツやアウター、スポーツウェアなど、私たちが日常的に身に着ける服にもサステナブル素材を使用した製品が増えています。再生ポリエステル繊維は、従来のポリエステルと同等の機能性や耐久性を持ちながら、環境負荷を低減できる素材です。
そのため、環境意識の高いブランドを中心に、サステナブル素材を取り入れたアパレル製品の展開が進んでいます。また、タオルや寝具といった日用品にも再生ポリエステルなどのサステナブル素材が活用され、毎日の暮らしの中で無理なく環境配慮を実践できる選択肢が広がっています。
さらに、使用済みの衣料品を回収し、新たな繊維へとリサイクルする取り組みも広がっており、素材選びだけでなく、循環を意識したものづくりも注目されています。

インテリア雑貨

私達の身近にあるカーテンやカーペット、クッションカバーといったインテリア製品にもサステナブル素材は使用されています。生活に密着したアイテムでも素材選びを少し工夫するだけで、環境負荷を低減できるアクションにつながります。
例えば、オーガニックコットンなどを使用したアイテムは、環境負荷の低減に役立つ素材といえます。また、回収された海洋プラスチックを原料としたタイルカーペットなどもストーリー性のあるサステナブル素材です。おしゃれなインテリアでありながら、サステナブルにも貢献できるアイテムといえるでしょう。

エコバッグ

レジ袋等の消費を抑えるために、何度も繰り返し使えるエコバッグにも注目が集まっています。
このエコバッグにサステナブル素材を使用することで、さらに環境負荷を低減させるアクションができます。特に丈夫で破れにくいポリエステル素材の特性を生かし、原料を再生ポリエステルにする事でことで、サステナブルでありながら長く使えるエコバッグが実現できるでしょう。
また、最近のエコバッグにはデザイン性の高いアイテムも多いです。単なる使い捨てレジ袋の代用というだけではなく、自己表現もできるお気に入りのアイテムとして愛着をもって長く使い続けること自体もサステナブルなアクションにつながります。

帝人フロンティアの「エコペット」も、私たちの身近な製品に多数採用されています。
日常のどんな製品にエコペットの素材が使われているかは、下記のページでご覧ください。

素材選びで実現するサステナブルな未来

サステナブル素材を選ぶことは、美しく豊かな明日への一歩です。あなたの一つひとつの選択が、環境へのやさしさと、生活の質を向上させる力になります。生活に溶け込むエコな素材を選び、地球にも自分にも優しい暮らしを始めましょう。

帝人フロンティアのリサイクルポリエステル繊維「エコペット」は、使用済みペットボトルや衣料品、繊維くず等を再生したサステナブル素材です。使用済みペットボトルはマテリアルリサイクル工程を経て、繊維くずや衣料品はケミカルリサイクル工程を経ることで繊維として再生し、身近な衣料品やバッグ、インテリアなど幅広いアイテムに生まれ変わります。

エコペットを採用した企業インタビューは、下記のページにまとめています。
是非ご覧ください。

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