今日から簡単にできるリデュースの具体例を企業・個人に分けて紹介!

リデュースイメージ

地球温暖化や資源の枯渇が地球規模で深刻化する現在、私たち一人ひとりの行動が地球環境に大きな影響を与えることを忘れてはなりません。数ある行動の中でも3Rの一つである「リデュース」はごみ発生量を減らすための最も重要な取り組みです。
この記事では、今日からできる具体的なリデュースの例を幅広くご紹介します。

\ 「リデュース」とは何かについて、以下のコラムでも詳しく解説しています。/

リデュースの取り組みのポイント

リデュースを推進していくためには、日常生活の中から少しでも意識をしていくことが必要です。取り組みを始める際に重要な考え方を整理しました。

取り組む機会は身近にある

リデュースに取り組める機会は、気づいていないだけで意外と目の前にあるものです。日常の生活を意識的に見直してみると、新たな工夫でリデュースができる場面に気付けるかもしれません。日々無駄なものを買っていないか等、資源の浪費をしないという意識をもって過ごすことが大切です。

企業、個人のどちらも取り組む

リデュースの取り組みは企業だけ、個人だけが取り組めばいいというものではありません。企業はリデュースに率先して取り組み、個人もそれに応じるような活動を行っていく……。このような協調が、ごみの発生量を大きく減らすことにつながっていきます。

企業が取り組むリデュースの例

まずは企業が取り組んでいるリデュースの具体例を3つ紹介します。

製品をさらに軽量化する

リデュースに取り組むためには、生産する製品に使用される資源の量を減らすことが一つの方法です。
包装の工夫や製品設計の向上により、同じ効果をもちながら製品を軽量化する取り組みが挙げられます。
例えば、1セット3包装の商品を、1包装の量を増やして1セット2包装に変更した例や、容器の厚みを薄くすることにより軽量化を測った事例です。商品1個あたり数グラムの軽量化であったとしても、積もり積もれば使用する資源の量を格段に減らせます。

製造時の歩留まり向上

製品を生産する場合に、廃棄される原材料の割合を減らすこともリデュースにつながります。例えば、部品の製造にあたり、新技術の開発により歩留まりを向上した事例があります。製品の生産に投入した原材料が廃棄される割合をみると、リデュースに取り組むべき部分がみえてくるかもしれません。

ペーパーレス化の推進

意外と身近なリデュースの取り組みが、ペーパーレス化です。企業が生産活動を行う中では、さまざまな場面で紙媒体が利用されます。会議の資料やカタログなどの業務に使用する紙、取扱説明書のような製品を使用するときに必要な紙など……。
不要な紙資料の使用を減らし、必要な資料はデジタルデータとして展開する取り組みも資源の消費量削減につながります。

個人でできるリデュースの例

個人ではどのようなリデュースの取り組みができるのでしょうか。具体的な例をみていきましょう。

マイバッグを活用する

レジ袋を使用するかマイバッグを活用するかの選択は、最も身近で個人が判断できるリデュースの取り組みです。小さな活動ではあるものの誰でも気軽に取り組めるため、リデュースの意識を向上させる役目もあります。2020年のレジ袋有料化をきっかけにマイバッグを活用する人は増えましたが、これからも継続的に割合を増やしていくことが大切でしょう。
なお富山県では、2008年頃からマイバッグの活用に取り組んでおり、2014年時点ですでにマイバッグ持参率95%を達成しています。

マイボトルを持参する

マイボトルを持参すると、使い捨てのペットボトル等を減らすことにつながります。最近ではオシャレなマイボトルも増えてきており、ファッションの一部としても認知されています。
大人から子どもまで簡単に実践できるため、多くの人が取り組んでいるリデュースの活動です。持参したマイボトルに直接飲み物を販売する取り組みをしている地域やお店もあるため、見かけた場合には積極的に参加してみましょう。

シェアリングサービスを活用する

使用頻度の少ない製品を買わないことは、リデュースの取り組みでもあります。また、シェアリングサービスを活用すると、ものを人とシェアすることで、使いたいときだけ使うといったような消費の仕方が可能です。例えば、自動車や自転車を共有するサービスとして、カーシェアやサイクルシェアがあります。
製品を所有するのではなく、シェアして使うことも積極的に考えていくことが必要でしょう。

まとめ

ごみの発生を減らす「リデュース」の活動には、企業が取り組めるもの、個人が取り組めるものが数多くあります。今までの価値観を少し変えてみるだけで、環境にやさしい活動と新たな価値観による生活が実現できます。企業と個人の両方が継続的にリデュースを実践していけば、地球環境の改善にも大きく貢献できるでしょう。

\ 3R、3R+Renewableについては、以下のコラムでも詳しく解説しています。/

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