プラスチックをリユースしてる?ポイントや具体的な取り組みをご紹介

プラスチック製品は私たちの生活を豊かにしてくれますが、その反面でプラスチックごみが環境問題にもなっているのも現実……。プラスチックをリユースすることは 環境問題解決方法の一つです。使い捨てではなく、繰り返し使うことでごみを減らせます。
この記事ではプラスチックのリユースの基本やポイント、取り組み例をわかりやすく紹介します。
プラスチックのリユースの基本
まずは、プラスチックのリユースが必要な背景やリユースの効果について、解説していきましょう。
プラスチックごみの増加
1950年以降に全世界で生産されたプラスチックは累計83億トンを超え、そのうちの63億トンがごみとして廃棄されており、廃棄量は年々増加しています(2017年のデータ)。プラスチックの原料は主に石油資源であるため、ごみ廃棄問題と資源枯渇問題の原因の一つになっています。
こうした現状を変え、将来においても現在の社会を持続させるためにはさまざまな対策に取り組んでいく必要があります。プラスチックのリユースは、プラスチックごみ問題を解決できる方法の一つです。
リユースの効果
リユースは、「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」の一つに位置づけられるアクションのことです。「再使用」を意味するリユースは、使用した製品をもう一度使うなどして寿命を長くさせる取り組みのこと。
新たな製品を生産するための資源を消費せず、ごみ廃棄量も減らせる方法といえます。
リユースについて、3Rについては下記のコラムでも詳しく解説しています。
プラスチックをリユースするポイント
プラスチックをリユースする時に、気をつけておきたいポイントを整理してみました。
繰り返し使えるものを選ぶ
プラスチック製品には、一度の使用を想定したワンウェイプラスチック製品と繰り返し利用ができるプラスチック製品の2種類があります。ワンウェイプラスチック製品は耐久性が低い場合が多く、あまり繰り返し利用するには向いていません。なるべく繰り返し利用のできる耐久性を持った製品を選んで購入することが大切です。
また、繰り返し利用ができる製品はデザイン性が良いものも多いため、自分の個性を表現するアイテムとして活躍してくれるでしょう。
使った後はきれいに洗浄する
リユースで繰り返し利用する場合、前回使った時の汚れなどが付着していることがあります。プラスチック製品に限らず、リユースに取り組む場合には、使用後に必ず洗浄して清潔にしておくことが大切です。
洗浄の方法に特段難しいことはありません。例えば、軽い汚れは水で洗い流し、油汚れなどは中性洗剤をつけて洗いましょう。
損傷があれば補修する
プラスチック製品は金属製品と比べると損傷しやすいイメージがあります。ただし、多少の破損であれば修理して再利用することが可能です。プラスチックはひび割れや欠けなど軽微な損傷であれば、プラスチック用接着剤を使用して補修できます。
プラスチックの素材によって合う接着剤は異なるため、説明書に従って使用するようにしましょう。また、補修プラスチックの用途によっては人体への影響を考えなければいけない場合もありますので、接着剤を選ぶ時には注意が必要です。
プラスチックのリユースの具体例
具体的なリユース事例をいくつかピックアップしてみました。プラスチックのリユースを始める場合には参考にしてみてください。
マイボトルやマイバッグの利用
日常の中でワンウェイプラスチックを購入する機会といえば、ペットボトル飲料やレジ袋などが思い浮かびます。これらのプラスチックを利用せずにマイボトルやマイバッグをリユースして繰り返し利用することが大切。ごみとして廃棄されるワンウェイプラスチックを減らすことにつながります。
また、マイボトルもマイバッグも繰り返し使用していると傷や汚れが付着する場合がありますので、こまめにケアをするようにしましょう。
詰め替えボトルの利用
シャンプーやボディソープのボトルにもプラスチック製品が多く使われています。これらの消耗品ではボトル自体よりも中身に価値があるもの。中身を使い終わった後にボトルを捨ててしまうのではなく、詰替え用の商品を購入して中身を入れ替えるようにしましょう。
また、一部の雑貨屋などでは詰替え専用のボトルだけを販売していることがあります。特にデザイン性にこだわっているアイテムも多いため、インテリアとしても魅力的でしょう。
フリマサイトやリユースショップを利用する
使わなくなって不要になったプラスチック製品でも、廃棄する前にリユースの可能性を探ってみてください。最近ではフリマサイトに誰でも手軽に出品できるようになりました。フリマサイトの活用で簡単に新しい持ち主を見つけられ、プラスチック製品の寿命をより長くさせることができるでしょう。
フリマサイトに馴染みがない場合には、地域にあるリユースショップに持ち込む方法もあります。これらのアクションも立派なリユースの取り組みといえるのです。
まとめ
プラスチックごみの削減には少しの工夫と意識の変化が必要です。使い捨てするのではなく、繰り返し使うことを心掛けていけば環境問題の解決にも貢献できます。
まずは身近な取り組みからはじめて、少しずつ広げていってみてはいかがでしょうか。