Interview

’47 が「スポーツライフスタイル」のブランドとして手掛けた新作、「エコペット」使用「47 CLEAN UP」。

スポーツビジネスの本場アメリカにて、1947年にスタートしたキャップブランド、’47(フォーティーセブン)。

ここ日本においても、スポーツ愛好家にアピールするキャップを手掛けている。また、近年では「スポーツライフスタイル」をブランドテーマに掲げ、アウトドアやランニングなどのアクティブシーンでも使える、ファミリー向けのキャップ作りにも力を入れている。

その新作に、「エコペット」とオーガニックコットンとの交織素材が採用された。 「エコペット」素材を使用した「’47 CLEAN UP」開発までの道のりと、ブランドとして環境にかける思いについて、(株)OSMインターナショナル取締役の伊達泰三氏に話を聞いた。


- ’47 がブランドとして掲げているテーマ、「スポーツライフスタイル」について教えてください。

’47 が創業された アメリカでは、人々の生活にはスポーツが深く入り込んでおり、地元のスポーツチームを応援する、という文化が根付いています。そのため、応援の意味も込めてローカルのチームグッズを身につける習慣も定着しています。

日本でその文化をローカライズさせることを考えると、プロ野球チームなどの応援グッズ ということになりますが、それでは対象が一部のプロ野球ファンの方々と限られた人になってしまいます。

’47が日本においても広く受け入れられるような「スポーツライフスタイル」ブランドとなるためには、スポーツを観戦する楽しみに加えて、ランニングをしたり、家族でキャンプに行ったり、親子でキャッチボールをしたり、様々なアクティブシーンで使いやすい商品づくりを行わなければいけないと考えています。

- 近年では環境に配慮した商品も展開されていますね。

世界各国でSDGs達成に向けて環境に配慮した行動が求められる中で、私たちにできることは何かを日々考えています。

そこでまず、定番の「’47 CLEAN UP」を環境配慮素材で制作することを始めました。

こちらの「’47 CLEAN UP」に使用したオーガニックコットンは、上質な素材感に加えて、生産者が分かるトレーサブルコットン。生成りのナチュラルカラーで柔らかくくったりとした素材は、ファッション好きの方からも人気なんですよ。

- 新作の「’47 CLEAN UP」は、「エコペット」とオーガニックコットンがミックスされた素材なんですね。

先ほどお話したオーガニックコットンをリピートする中で、リサイクルポリエステル「エコペット」との交織素材もあるとお聞きして、是非とも使ってみたいと思ったんです。

実際に素材見本を見させていただいたときに、サラッとした手触り、軽くて涼しげな風合いを気に入りました。夏にぴったりのシャーベットカラーで、程よくポップな色合いも素敵ですよね。きれいな色と涼しげな素材感を際立たせるために、小さめなロゴが入っているだけのシンプルなデザインに仕上げました。

’47としてエコな取り組みを行う際には、単に「環境にやさしい」ということだけではなく、機能性やファッション性があるものを作りたいという思いがあったんです。というのも、実は以前からテイジンさんの「ソロテックス」を使用した商品を作っていて、それが非常に好評なんですよね。素材にこだわった商品というのはニーズがあるな、ということを実感していましたから。

今回「’47 CLEAN UP」に採用した「エコペット」素材であれば、環境にやさしいだけだなく、高いファッション性や速乾という快適な機能もアピールできます。まさに私たちが求めていたものができました。

- 大人サイズが8色、キッズサイズが5色と豊富なラインナップですね。

色のトーンを揃えているので、家族で色違いをかぶっても統一感が出て非常にいいですよね。店頭ではファミリー層からの反応も非常に良いそうです。

「この帽子の素材の一部はペットボトルなどからできているんだよ」「ちゃんとリサイクルできるように、ペットボトルは分別しようね」なんて家族の会話が生まれたら良いなと思っています。

- 今回「エコペット」を使用してみて、環境に対する思いに変化はありましたか。

環境配慮という点が共感を得て、実績としてキャップが売れる、というのももちろん’47として望むことではあるんですが、「環境に配慮した考え方、取り組みを発信する」ということ自体の重要性も非常に感じています。今後もこのような活動をブランドとして継続して行っていきたいです。

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